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ショパンのマズルカで博士論文を取得されている、トカチェフスキ先生のマスタークラスを二番町スクールで開催しました。
この堂々たる体躯。。!以前から大きかったが、いっそう巨漢になられました。
受講したのは小泉さん、まりちゃん、実那子ちゃん、齋藤さんの4名です。
小泉さんはシューマン:グランド・ソナタ第3番ヘ短調 第1楽章。
渋さのある曲でありながら、フロレスタンとオイゼビウスが代るがわる出現し、ポリフォニーとホモフォニーも代るがわる出現する。2面性の書法の面白さを追求できる曲です。
まりちゃんは、ショパン:ワルツOp.70-2ヘ短調(遺作)
ショパンのワルシャワ時代のワルツ。メランコリックで打ちひしがれるような下行する短調と、そっと優しく頬をなでるような長調が織りなすワルツ。
今は小学2年生でもこのワルツを大人が弾くように上手に弾きます。それが心から湧き出る音楽なのか、作られたコピーなのか、境界線はあやしい。
実那子ちゃんは、ショパン:ワルツOp.69-2ロ短調(遺作)
これもショパンのワルシャワ時代のワルツ。その中でも意外にダイナミックな作品で、これまたメランコリックな下行する音型の短調と、気分がわずかに回復をみせる上行の長調と、ほのぼのとした中に出現するマズルカリズムと、その3つの曲想をどう仕立てるかが鍵になってくるワルツ。
これもまた。。今は小学生でも上手に弾くのだから驚きです。実那子ちゃんは私のショパンワルツ集CDを耳タコになるまで聴いてくれたそうで、こう弾きたい!という意思が聞こえてきます。
今日はまるで姉妹のように、ほとんどおそろいのクリスマスカラーのファッション!おしゃれちゃんですね。
そして齋藤さんはドビュッシー:夢。
印象派の音はやはりロマン派とは違います。直接的に説得力を持って訴えてくるロマン派と、「木の葉越しの景色」とでも言うのか、間接的な音色の表現がなされる印象派。それにこの曲は特に「夢」なのですから。
それぞれに的確なアドバイスを受け、これからの演奏に何かしらのよい影響を期待するものです。
ポーランドでは日本のお正月と同様、クリスマスはファミリーで食卓を囲みます。代わりに美味しいクリスマスケーキを一緒に!奮発してシェ・シマのストロベリームース?
う〜ん、うっとり。なんて美味しいのかしら?。シマのケーキはどれも奇跡的な美味しさです。
稲島さんの手作りのシュトーレンも。毎年シュトーレンをお菓子の先生に習っているそうで、今年は自作のシュトーレンをプレゼントしてくれました。なんでも、シュトーレンの美味しさは、バターのお風呂(????)にくぐらせるからだそう。
トカチェフスキ先生は前日は千葉県多古町でリサイタル、翌日からは浜松のドリアードアカデミーでレッスンです。
よいレッスンをありがとうございました!
楠原祥子
 

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