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今回誰に聞いてもよくわからなかったのが、ヨーロッパへの飛行ルートです。

南回りのドバイ経由とか、北回りのアンカレッジ経由だとか色々な話しを聞くけれど、結局ロシア上空を飛ばないということだけが確かで、他はどうも今ひとつナゾでした。

少し前にポーランドへ行かれた関口先生は、ルフトハンザを使ったとは仰ったけれどもルートについては何も仰らず。

ウィーンまでの14時間は一体どこを通るのかしら。

それが予想を超えてすごい感動をもたらしてくれたのでした!

離陸時の機長のアナウンスでは、中央アジアを横断するとのこと。中央アジア??とはどこぞや??

窓際の席を取ってあったので、窓から時々覗いては風景を確かめます。

かなり長いこと海。それから中国の上空をしばらく通過。

それからはとにかくずっと砂漠でした。それはそれは不思議な紋様が次々出現します。

上空から見るともっとずっと白くて雪にも見えました。

これは干上がった川筋でしょうか。山の方から水が流れた跡が見えます。

巨大な地上絵かとも思える紋様。土質の違いが模様を作り出しているようにも見えます。タクラマカン砂漠だったのだろうと思うのですが、機長さんは何かアナウンスをして現在地を教えてくれるわけではないので確かではありません。

キルギス、ウズベキスタン共和国の上空を通過です。とにかくずっと砂漠地帯で、すごいパノラマが次々出現するものだから、窓のシェードはおろしておくのですけど、すぐ開けて覗いてはまたおろしての繰り返しです。

この地球上には、まだ人間の手の入らない未開の地がかなり多くあるのでは、ということに気付かされました。都市で生活しているだけではそんなことは想像すらしなかったけれども、人が全く住めない土地なのか、何かしらの可能性がある土地なのか、それもわかりません。

そして巨大なカスピ海上空を横断します。写真はあまりうまく撮れませんでした。不思議な紋様が見えます。カスピ海は巨大な塩の湖なのですから、水が蒸発してしまった部分が見えているのだと思います。

カスピ海を横断してからが圧巻でした。5000メートル級の山並みが突如眼下に迫ってきました。コーカサス山脈です。

うわぁ、大迫力!砂漠が終わってカスピ海が終わって、突然と迫ってくる山並みと雲。幻想的ですらありました。

この飛行機ってセスナだっけ?と思うくらい山が眼下に迫ってきました。

ホント、セスナで飛んでいるかのような錯覚を覚えるほど稜線がはっきり見えます。

そして黒海を横断します。

向こう岸にはオリンピックが開催されたソチがあるはず。

黒海を抜けるとようやくヨーロッパ大陸です。

ルーマニアのブカレスト上空を通過して、見慣れた陸地の景色になり、ウィーンがいよいよ近づいてドナウの流れが見えた時には、なんとも言えない安堵感を覚えました。

違う惑星にいたかのような、なんともいえない感覚に陥ったフライトでした。すごいパノラマの数々を見せてくれたおかげで、14時間の飛行時間もほとんど飽きること知らず。映画も一本も見なかったし、読む予定だった本も途中でほったらかしてしまいました!

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