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左から柳川、松岡、久保田、怪しげな〇〇くん、そして私

8月も末の或る日、私のHPに長い「お問合せ」が入りました。

「私は中学で同じクラスだったM〇〇です。覚えていますか?・・・・」という文章で始まる異色の「問合せ」に私は仰天。

その〇〇くんは、私たちクラス会幹事が、おそらく生涯連絡が取れることはないだろうと、なかばあきらめていた人物でしたから、自らコンタクトしてきてくれるなどまったくの想定外でした。

「お問合せ」には通常コンサートやレッスンのご都合伺いが入り、一時期海外からよくわからないコンタクトが毎日しつこいくらい来ましたが、HP制作者によればおそらくロボットによる送信だろうとの判断で、そのうちピタリと止まりました。

〇〇くんからのお問合せにはこうありました。

「音楽が好きで、ショパンのピアノ音楽に関連するトピックを検索していたところ、楠原祥子さんのHPがヒットした。なにかしら興味を引かれてブログを読んでいくうちに、3年近く前に書かれた『附属中3Aクラス会』記事に行きあたった。

「ややっ、これは!!自分のクラスの仲間たちではないか!」

と我が目を疑った〇〇くん。なつかしく記事を読み、写真を眺め、先生と旧クラスメートの姿を目にしながら、これはアイツだな、その横は〇ちゃんだ、こいつは誰だったかな?とねめつたがめつ眺めた末、長かったタイムトンネルをくぐり抜けて、よしっ、思い切って連絡をとってみよう!と穴から出てくる決心をしてくれたのでした。

連絡が来ただけでは心もとないので、私たちは長い年月の隔たりを穴埋めするために、信じられないくらい久しぶりに再会しました。

うーん、変わってないなぁ。(と思っているのは自分たちだけという話もある)でも本当に〇〇くんは体形も変わらず、そのまま年齢を重ねただけ。割と若々しい!

〇〇くんの中学卒業以後これまでの人生を聞くと、サラリーマン人生とはまったく違って、ギターを手に世界を渡り歩き、曲を書いたり、グループに入ってセッションしたり、やりたいと思う音楽活動に邁進し、真っ正直に生きてきたようでした。

私の周囲には不定期な収入で生活している音楽家はたくさんいますが、通常の会社勤めをしてきた仲間からみると、かなりの『異文化交流』の体験だったと感じたらしく、異文化交流ができて新鮮で楽しかったね~、と他の3名は仰います。

優秀な人が多いクラスで、東大に進学した人が6名もいて、大学教授、医師、会社社長などがいる中で、真っすぐに自分に忠実に生きた〇〇くんは、本当の意味で独りの強さを持っているのかもしれません。

12歳から15歳まで多感な3年間を日々ともに過ごし、朝の掃除から始まって、ホームルーム、授業、その他もろもろの行事から卒業まで共にした仲間との再会は、とっても心温まるものでした。

戦争や事件のニュースばかりで心が枯れそうな今日にあって、このリユニオンは本当によかったなと思っています!

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