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5月25日(土)18:30開演 カワイ千葉主催、第1回音大生フレッシュコンサート開催!
私がプロデュースして、これからシリーズで続けていきます。
演奏したのは、みずみずしい3人の音大生ピアニストとチェリストさん。若くても3人とも堂々としたステージマナーで、演奏もハイレベルです。
まず千葉市在住、古内理英さん。桐朋学園大学音楽部3年生。
チャレンジングで意欲的なプログラミングです。
リスト 超絶技巧練習曲「雪かき」、ラヴェル「夜のガスパール」!
緻密なテクニック。淀みなく流れるオンディーヌ、安定して難曲を弾ききりました。もしかすると、デッドな空間に響きを満たすためペダリングに工夫が必要かもとも思いました。
次は我孫子市在住、吉田夢佳さん。同じく桐朋学園大学音楽部3年生です。
ベートーヴェンソナタ第31番作品110、リスト/アレグリ「ミゼレーレ」とモーツァルト「アヴェ ヴェルム コルプス」によるシスティーナ礼拝堂にて S461 R114。
全体像を見事につかんで安定した演奏。身体は小柄でもピアノがよく鳴っています。よい演奏!
最後に船橋市在住、平田姉妹のチェロとピアノのデュオです。姉でピアノの紗希さんは桐朋学園大学大学院を修了。妹でチェロの妹幸恵さんは東京芸術大学大学院2年チェロ専攻在学中。
この平田姉妹のパパ、平田昌平さんは東京都交響楽団のチェリストで、私は何度も共演したことがあります。平田パパの音は豊かでグイグイ弾いていくタイプ。ちょっぴり怒りっぽい。
平田さんと、現在NHK交響楽団コンサートマスターとなった伊藤亮太郎さんとのトリオは、私にとって室内楽分野でとてもありがたい実り多い共演。
さて平田姉妹は、ウェーベルンの小品集、ベートーヴェンチェロソナタ第4番。
ウェーベルンでも最初の曲は例外的に、これでウェーベルン?と疑うほど親しみある調性音楽でした。ベートーヴェンは、細部にまで行き届いた丁寧な演奏で、女性らしさが漂う反面、構造や音の輪郭がやや薄いようにも感じました。
ステージのSigeru Kawai 7(セミコンタイプ)は、音やリズムの隅々に至るまで細密に描き出し、よく鳴り、ポテンシャルの大きさは驚くばかり。
カワイ千葉の田中修一店長、水村さんにもご尽力頂きありがとうございました。
羽ばたけ!舞い上がれ!千葉の音大生たち!
楠原祥子
 
 
 
 
 
 
 
 

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