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11月2日コンクール1日目。左が審査委員長のヴォイチェフ・シフィタワ教授、PWMからのお二人、木米真理恵さん、私、角野美智子さん、赤松林太郎さん

11月2日、3日と2日間に渡り、ベルサール虎ノ門ホール(旧JTホール)でショパンランドコンクール本選の審査をしました。主催はポーランド音楽出版PWMと東音企画。ピアノはShigeru Kawaiのフルコンで、よく響き渡りました。

審査委員長にはポーランドのピアニスト、ヴォイチェフ・シフィタワ氏。カトヴィツェのシマノフスキ音楽大学の教授です。

他、赤松林太郎さん、木米真理恵さん、角野美智子さん、楠原。2日目は赤松さんに代わって、青柳いづみこさんというメンバー。

2日目。審査員席での様子。

小学生部門は『ポーランドピアノ作品集1,2,3巻』(PWM)に出ている、ショパン意外のポーランド人作曲家の曲を弾くことを目的としています。

今回の圧倒的人気はゴンシェニエツ!存命の作曲家です。『感傷的なワルツ』『追いかけっこ』が人気で、曲調は馴染みやすいのに、巧みな転調にどんどんさらわれてしまう魅力があります。

中学生以上になると、もうどうしても大多数はショパンの曲を演奏します。

中学生部門ではエチュード、ポロネーズ。我が萌々子さんもエチュード作品10−5黒鍵を演奏して堂々たるものでした!ちょっとの点差で入賞に及ばず、奨励賞を頂きました!

今回はこれでいいことにしましょう。中学1年生で立派に『黒鍵』を弾きこなして、私は成長を嬉しく思いました!

高校生から上の部門は、バラード・スケルツォ・舟歌・幻想曲など10分クラスの曲がほとんど。でも中には、パデレフスキ『テーマと変奏』、シマノフスキ『マズルカ、クラコヴィアク』、クルピンスキ『ポロネーズ』といったショパンとは違う名曲も演奏されました。

このコンクールの最大の特徴は、カットなしの全曲演奏すること。これはこの時勢にあって数少ない貴重なことです。多くのコンクールは、どれだけ多くの出場者に弾かせるかが重要で、時間がくれば曲の途中あらぬところでもバサリとカット。区切りのいいところすら待たないこともざらです。

また、ポーランド人作曲家といえばショパンに偏りがちなのを、他の魅力的な現代作曲家の曲を知る何よりの機会です。

これからますます発展して欲しいコンクールです!

最後にシフィタワ教授についてJPTAの情報誌の国際部便りに書くために、少しお話しする時間を頂きました!とても尊敬しているのです♡

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