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2月頭にプーランク作曲、ティレジアスの乳房、というオペラに参加しました。
2幕から構成されている1時間ほどのコンパクトなオペラ、アポリネールの劇作品が物語になっています。
簡単に言ってしまうと、戦争が残した教訓から、愛し合って子供を作ろう、というメッセージが込められています。
今回はオーケストラではなく、ブリテンが2台ピアノ用にアレンジしたものを使ってのコンサートとなったので、私は第1ピアニストとして準備から本番までずっと歌手の方たちと共にオペラ作りをお手伝いできました。
まず、音楽稽古として、指揮者とオペラ歌手、そしてピアノ伴奏者で音楽的要素をしっかり確認し合い、その後、演出(振り付け)へと入っていきます。
今回のオペラは演出部分もプーランクが細かく記載しているので、その内容に従い小道具を揃え、準備を進めました。
ですが、ここはフランス。
日本のよう全てが円滑に進まないのが普通。
2台ピアノなのに、もう1人のピアニストが初めて来たのは本番1週間前。
残り稽古あと2回という寸前。
しかも初見状態で登場…。
パーカッションも入ることのなっていたのですが、こちらは本番当日のリハーサルでの音合わせのみ!
ですが、多くのフランス人伴奏者は初見が高いのです。
第2ピアニストもそのケース。
短時間でみるみる曲に仕上がっていき、最終的にはここは指揮無しだからアイコンタクトで合わせるべき、とかこの和音はペダルで濁した方プーランク色が出るからペダルは常に踏んでいて、等々私が指導される形になってしまいました。
そして、指揮者も指揮科の学生たちが振ることになっていたので、2台ピアノと歌がきれいにテンポにはまるように、ここは最初四分音符の4拍刻みで振って、その後2拍子にして振る、とかここの部分は指揮を無くして歌手の方を自由に歌わせた方がいい、等と意見を交えながら数少ない稽古練習を過ごしました。
不安いっぱいの中での本番でしたが、始まってしまえば終わりまで駆け抜けるしかありません。
生演奏に付き物のアクシデントも多少ならずありましたが、なんとか第一回目の公演を終えました。
そうです、3月に歌役者を少し変えて第2回目の公演があるのです。
今回のオペラ創りを通して再確認したことは、お互いをよく知ることと、良い雰囲気の中で練習を重ねることです。
お互いを知ることで多少のアクシデントが発生しても対処の仕方を瞬時に考えられます。
いい雰囲気で練習を重ねていくと、同じ方向を向き、作り上げていく一体感がより一層感じられる気がします。
第2回目公演では前回の反省点を活かし、更に素敵な音楽を届けられるよう最後まで頑張ってピアノで皆を支えていけたらと思っています。

深谷ますみ

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