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三善晃作曲小曲集『MIYOSHI32』『MIYOSHI27』のセミナーの収録をしました!
この2冊は昨年6月に新しく出版され、今回が初めてのセミナーです。
『豊かな表現で演奏するために ~美しい音を目指して~』
視聴期間:2020年11月27日(金)~12月6日(日)
視聴申込み:伊藤楽器イトウミュージックサロン船橋  upcfuna@itogakki.co.jp   ☎:047-431-0111
主催:伊藤楽器、後援:ピティナが後援
この2冊に収録されている全59曲は、Miyoshiピアノメソード全12巻の中にある300曲を超える曲の中から、私たちアドヴァイザーとカワイ出版関係者で選曲しています。
主催の伊藤楽器によると、このコロナ禍に入ってからは、セミナーは対面ではなく、収録して期間限定で公開という方式が、視聴者にとっても主催者にとっても最もよい方法なのだそうです。
視聴者にとっても、自宅にいながらOnlineセミナーで学習できるのはありがたいことでしょうね。
出かけて行くという行為はそれなり手間がかかり、時間も余分にかかりますから、それを思えば、効率面ではOnlineセミナーに軍配が上がります
対面の良さとは、臨場感を味わう、人と集う、情報交換する、社会に触れる、などがあげられますが、人と会ってもマスク姿で表情がはっきりしない、思う存分話せない、というこの状況下での弱点も少なからずあって、以前と同様ではないことも確かです。
さて、収録には伊藤楽器の名物店長田口さん、カワイ楽器の藤木さんが立ち会って下さり・・・(見張って下さり???)、ビデオ会社のカミ企画が撮影収録を行ってくれました。
高いところから鍵盤と手の動きを写すためのビデオカメラをピアノの左横に設置します。
足元はペダルを写すためのビデオカメラを設置。足元を照らすためにライトも当然必要です。
「となると。。。この室内履きはマズイですよね。」
「まっ、そうですね。パンプスとかきれいめなお靴がよろしいでしょうね。」
「はい。」とキラキラ光りものがついたコンサートシューズに履き替えます。
「この観葉植物はお花と置換えましょうかねぇ。」
「それがいいわ。」昨日近所で買って花瓶に飾ったおいたお花を活用。背中側に花を添えます。
とせっせと準備をしていき、ピアノ室はあっという間にスタジオに早変わり。
そして午後2時、ほどなく本番開始です。
最初の出だしの滑り出しはその後をとても左右するので大切!丁寧なごあいさつを心がけて、心の中で2,3度繰り返し、よしっ、スタート!
「みなさま、こんにちは。楠原祥子でございます。今日は昨年出版された三善晃作曲のピアノ小品集、MIYOSHI27と ・・・・」
間をなるべくゆっくり取り、そのあいだに頭を整理しながら慎重に進めていきます。
前半の『MIYOSHI32』は、ピアノメソード第3巻から7巻までですから、曲も平易でいくらか気が楽です。60分予定を2つに分けて収録。
ほぼ問題なくスムーズに進行しました。難しい曲ぞろいの後半まで集中力が持続するように、少し日本語が妙なことになってもスルーします。
15分の休憩をはさんで、さぁっ、後半です。
後半は曲の形式を知ることがテーマですので、クライマックスの作られ方について解説をします。
1、順次進行を使って曲の終結部の直前に作る。2、小クライマックスと大クライマックスの2段階で作る。
3、属七、減七の和音をを使って和声の緊張を高めて作る
それから解説を加えながら演奏していきます。
難曲の一つ、「仮面の踊り」では指が転がってしまったので3回撮り直し。『スターダストバレー』はリズムが転んで同じく撮り直し数回。そして曲集最後の『鏡のフィナーレ』。これはなかなかうまくいかず、どこかで失敗したり、左手がからまったり、最後の最後でオクターブ低く弾いてしまったり。
カメラのカミさんは、「どうぞどうぞ、全然問題ないですよ。」と手ぶりで示してくださいます。
しかし他のみなさんは、私が失敗しても、まったく無言。し~ん。表情一つ変えません。
テレビのお笑い番組のように、ちょっと失敗したらやいのやいの騒いでくれるなら、まだ調子が上がるというものですが、し~んとされるので、ますます気が滅入りそうになります。
水を一杯飲んで、気を取り直して、気合を入れて、また鏡のフィナーレを始めます。
そして今度こそ!ようやく無事にいき、めでたく収録完了でした。
演奏した曲はなんと25曲にのぼりました!
 

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