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ポーランドのBusko Zdrojで開催された第27回ショパンピアノフェスティバル『夏をショパンと』で演奏しました!

コロナの影響で丸2年の空白ののち、再びこちらの皆さんの応援も得て、同じブコフスカ門下のリトアニアのピアニスト、シフィエセ・チェプラウスケイテと演奏しました。彼女はリトアニアのカウナス音楽院で助教授をしています。

今回演奏したのはこういうプログラム。

ショパン:コントルダンス

ショパン:ワルツOp.64-1子犬、64-2 嬰ハ短調、

ショパン:華麗なる大ワルツOp.34-1

ショパン:4つのマズルカ Op.30

モシュコフスキ:Liebeswalzer 愛のワルツOp.57-5

モシュコフスキ:PolonaiseポロネーズOp.17-1 D-dur

最後のモシュコフスキのポロネーズはほとんど演奏されることのない曲なのですが、ショパン後のポロネーズとしては、晴れがましさや高揚感に溢れ、伝統的なポロネーズの性格を持ちながらもモシュコフスキらしい洗練が加わり、とてもしゃれた曲です。

この曲をどうしても弾きたくて、このコンサートのために譜読みをして準備しました。

それからが地獄の始まり。。。。

モシュコフスキは時代がショパンからすると半世紀以上進んでいるし、転調の手法も微妙で、ヴィルトゥオーゾ性も高く、しかも9分はかかる曲の途中に一度も息をつける場所はないときていて、もう物も言わず(少しは言ったが)熱に浮かされたようにひたすらこの曲に取り組んだのでした。

初出しの曲は、緊張感が半端ではないですし、素晴らしくうまく弾けるというわけにはいかないし、勘所をつかめるまでにやはり何度かステージで弾く必要があるのですが、でもこの`初出し‘をしてこそ先の道が開けるというものです!

プログラムを組むのにも、モシュコフスキが1曲ではバランスが悪いけれど、愛のワルツとポロネーズ2曲あれば16、7分にはなるので、どドン!と存在感も増すというもの!

アンコールにはショパンの3つのエコセーズ。これは20世紀のロシアのピアニストたちは結構弾いていたようですが、最近は滅多に弾かれないけれど、先日ショパンコンクールの覇者ブルース・リウがアンコールで弾いていました。アンコールピースにはピッタリ!

皆さんの拍手が本当に嬉しく、美しいバラの花束も手にできて幸せでした!

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