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この数日というもの、ずっと台風の影響で9月も下旬に差し掛かるとは思えない蒸し暑さです。

そんな中。。。。

大西直樹先生と私の共訳で、10月15日音楽之友社より発売の、アダム・ザモイスキ著『ショパン 〜プリンス・オブ・ザ・ロマンティックス』に先駆けて、婦人之友社が座談会を企画して下さいました。

メンバーは、共訳の大西直樹先生、ピアニストの金子三勇士さん、そして私の3名。金子三勇士さんはショパンも弾かれますが、ハンガリーのリスト・バルトーク音楽院の出身ですから、ショパンの盟友リストについて詳しい方です。

これはまったくの偶然なのですが、三勇士さんのジャパンアーツでのマネージャーは、私のポーランド留学時代の友人の松濤えり子さんなのです! 彼女はとにかく仕事が早く有能で、ポーランド語も堪能で、ツィメルマン、ブレハッチ、ヤブウォンスキが所属するジャパンアーツではものすごくお役立ちの存在です。

そのような理由もあって三勇士さんとは面識が既にありました。私の生徒さんは三勇士さんが主催しているピアノオーディションで良い成績をおさめて、マスタークラス&コンサートに出演しています。

私自身はあるピアニストのリサイタルの打ち上げでご一緒したことがあり、その時にもゆっくりお話し出来、とても思慮深くしっかりとした理念を持っているなぁと驚きました!

さて婦人之友社は池袋に程近い静かな地に位置し、すぐ近くにはフランク・ロイド・ライトが設計した旧自由学園の校舎もあります。いかにもライトらしい窓のあしらいですね。

私の母は『婦人之友』の愛読者でしたので、私の幼い頃にはいつも食卓の片隅や、母の洋裁机や廊下など家の中のあちこちに婦人之友が置いてありました。

母によれば、とにかく婦人之友で、家計簿のつけ方を知り、お料理を覚え、その他様々な家庭生活の知恵を学んだと語っているくらいで、そのくらい無くてはならない雑誌だったようです。幼心にその中に『羽仁もと子』というお名前が登場していたのを覚えています。

そして母は今でも、婦人之友のシニア版の『明日之友』を愛読しているそうです。

さて今回の座談会は、大西先生が婦人之友社と関わりがおありだったからこそのことで、大変ありがたい企画です。

「今、改めてショパンを知る」がテーマです。

ザモイスキの著作にあるショパン像。これまでにない描写は数多くありますが、その中でも特に、
即興演奏者としてのショパンを詳しく描写していること。

ショパンを取り巻く周囲の人々との人間関係の機微と綾もまた然り。

例えばそれは、パリに出てからリストとの付き合いもそうです。リストがオテル・ド・フランスのサロンで大弁舌を奮っているのを、やや斜めに遠巻きに見るショパン。

婦人之友12月号に掲載されます。皆様、よろしかったら書店でお手に取ってください!

左から大西直樹先生、羽仁曜子さん、金子三勇士さん、私、編集の方

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