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4月9日から3日間かけてショパンマズルカの後半と遺作のCD録音に入りました。オクタヴィアレコードの皆さんにお世話になります。ホールは前半の収録と同じく埼玉のきらり富士見で。

作品50の3曲から始めます。作品50、56、59はそれぞれ3曲ずつあり、この9曲がもっとも難しいことも確か。すでに土着の民俗舞踏から離れて、『舞踏詩』の域に達している作品群です。

ものすごく美しいけれど、書法も和声もとても複雑です。だからこそ微妙な翳りや光が、変わるがわるに音に色彩を与えていきます。

そして意外にも難しいのが作品63の3曲です。ショパン国際コンクールの課題からは外れているくらいですから、それほど困難ではないはずなのに、私は苦戦中。アメリカ在住のロシア人ピアニストのイヴァン・グーセフが、この3曲を音楽祭で実にさらりとあるべきように弾いて、なんて素晴らしいのかと思ったことがありました。

調律は今回も3日間とも足立脩さんです。きめ細やかに対応いただいています。

遺作の12曲は、作曲年代がまちまちですから、青年ショパンが友人たちと実際に踊ったのだろうと思われる、ダンスそのもののマズルカもあれば、絶筆になった最後のマズルカもあります。

私のライフワークですから、実現へ向けて一歩近づきます!

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