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↑これはなに?ジャムドーナツ?

そうです!これこそはポーランドのソウルスィーツ、ポンチキです。

《Pączki》ポーランド語ではこう書きます。これでポンチキと読むのです。

日本で言えば、あんぱんにあたるかしら。おじいちゃん、おばあちゃんの時代からいつでも生活の中にあるなつかしのスィーツ。日本人の心の故郷があんぱんなら、ポーランド人の心の故郷はポンチキ。中身はバラの花弁のジャム。

私はこのポンチキが大好きなので、ポーランドに行くと、他のチーズケーキなどを食べるよりはこのポンチキが食べたい派。

ポーランドには『ポンチキの日』があるほどだし、ウィキペディアにだってPączkiとはこれこれこういうもので、特別にこういう日に食べると出ています。キリスト教のならわしで『脂の木曜日』という日があって、特にその日には食べます。使うのはラードと小麦粉とフルーツジャム。ポーランドでは一番よいポンチキは、中身がバラの花のジャム、ローズジャム!

でもポーランドで私がポンチキが食べたいと訴えても、え〜っ、いつ食べるの?とか、カロリー高いぞ、とか、タマラに至っては、「ポンチキ食べるのは外国人だけね、ガイドブックに載ってるから。私達はポンチキなんて食べないわよ。」とのたまう。

桐朋のある仙川と調布のキャンパスのちょうど中間地点に柴崎駅があり、その柴崎に、驚くべきことに!『ポンチキ屋』というポンチキ専門店があるのです。できたのは数年前で、けっこうな人気のようです。

先日のこと、千葉駅の本屋さんの入り口に雑誌が並んでいたのをちらちらと眺めていたら、なんとポンチキらしきスィーツがELLE gourmetの表紙を飾っているではありませんか!。。。と思ったら、そこに「ボンボローニはもう食べた?」と書いてあります。さらに、次に流行るのはボンボローニ!とも書いてある。

どうもそれは、ポンチキにそっくりなイタリアの《ボンボローニ》というスィーツらしい。

私はすっかり魅せられて、日本で食べられるならイタリアのものでもなんでもいいと思って夢中でページをめくってみると、北青山にそのお店があることがわかりました。

そう言えば、麹町駅近くの新宿通り沿いに、ある時オーストリア菓子のお店ができたことがありました。ハプスブルグ御用達のお店で、お店の名前は忘れましたが、そこにもオーストリア製のポンチキの同類は売っていました。ジャムドーナツなのに450円もして、中には木苺のジャムが入っていて、それもとても美味しかったです。

でも庶民的なあんぱんであるポンチキのイメージからは遠く、神棚に捧げてからしか食べてはいけないような、マリー・アントワネットが食べていたであろうような格式高いスウィーツになっていて、ちょっと感覚が違います。その他なんでも高かったせいか、半年とたたないうちのそのお店はなくなり、今はかつの松屋になっています。

とにかく私はボンボローニを求めて、さっそく生徒さんのももこさんの母上に聞いてみたところ、そのお店は北青山にもあるけれども、麹町店!もあるようですとたちどころに調べて下さいました。

意を決して、土曜日のレッスンの合間に目指せ、ボンボローニ!で行ってみました。

イタリアンカフェのボンボローニ

麹町というより半蔵門の駅のそばに見つけたイタリアンカフェ・パスクッチ。そしてこれがポンチキまがいのボンボローニ。

結論、クリームパンであります。中にはたっぷりカスタードクリームが入っていて、そのクリームはうす甘く、パン生地はあまり揚げた感じもなく、粉雪のように上にかかっているシュガーもほとんど甘くありません。

なんだか味が寝ぼけています。ポンチキはこんなではないぞ。ちゃんと甘いのです。

これが流行るかしら?これなら普通に売ってるアンドーナツの方が。。。

結局ポンチキはポンチキ。その代替品はないのです!やはり柴崎の「ポンチキ屋」に今度どうしても行こう!と決心した私でした。

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