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今年は岡山での本選審査の依頼を受けました。

東京から3時間半の距離。以前より岡山はずっと身近に感じられます。

ピティナピアノコンペティションの本選を2日間かけて7名で審査します。本選から全国大会へ進むのは超難関、至難の業と言わざるを得ず、20名に一人程度です。

昨年は私の生徒さんの中で萌々子さんが全国大会に進み、快挙でした。今年はどうかな?

岡山で200名以上を聴いて。。。つまり200名以上の講評を書いて。。。それを乗り切るのはそれなり大変ではありますが、私は多くの演奏を聴くことを苦だと感じたことはありません。

なぜなら、ひとりひとりの演奏には違いがあり、それは解釈であったり、持ち音であったりで、一つとして同じ演奏がないので、飽きるどころか、聴くたびに新鮮だからです。

部門によっては、選択課題曲なのに或る曲に集中してしまうこともあります。例えばそれが顕著だったのは、小学校3、4年生部門で『シューマン:はじめての悲しみ』です。10名中9名がそれを弾いたグループもありました。おそらく、大作曲家の曲が弾きたいと思う気持ちの表れでしょうし、また曲が秀逸なせいもあります。

同じく、小学校5、6年生部門では『クレメンティ:ソナチネ』が10名中7名弾いたというグループがありました。この曲も多くの出場者が選択し、どうしてこうも集中するのだろう?と思いました。

あまり集中すると、一つとして同じ演奏はないことは確かですが、甲乙つけ難くなって点数が似通ってしまう、ということも出てきます。群を抜いて素晴らしい演奏は明らかに高い点数をつけますが、普通に良い程度の演奏だと、その前に聴いた同クラスの演奏とオーバーラップしてしまうこともあります。

逆に中学生の部門などは、ベートーヴェン:ソナタ第5番1楽章を選択した出場者が比較的多かったですが、上手い具合に散っていました。

審査員は平田博通先生をヘッドに、東邦音高で講師をされている中田雄一朗先生、茨城大学准教授の田中宏明先生の男性3名、女性は課題曲選定委員をされている笹山美由紀先生、桐朋の子供のための音楽教室講師の高田康子先生、林公子先生、そして私の4名でした。

私たち女性4名は皆揃ってよく喋る性格で、男性3人の先生方はただただ圧倒されていらっしゃるご様子でした。申し訳ございません!

1日目の終了後はもつ鍋屋さんで乾杯。

女性4名は、レッスンのこと、生徒のこと、指導の悩み、教室運営の方法など、日付が変わるまで心を割って話し、とてもためになることばかりでした!みなさん、ありがとうございます。またご一緒できる日を心待ちにいたします。

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