BLOG

ブログ

ワルシャワでは第19回ショパン国際コンクールが開幕しました。

友人や知り合いの方々ももうワルシャワに到着して、10月2日夜のオープニングコンサートを聴いて盛り上がっているようです。

NIFCの投稿から オープニングコンサートでバッハ作曲4台のクラヴィアのための協奏曲を演奏した、左から前回の覇者ブルース・リウ、1980年優勝ダン・タイソン、1970年優勝ギャリク・オールソン、2015年優勝ユリアンナ・アブディエヴァ

そして今日、10月3日から第1次予選が始まりました。ライブ配信がありますので早速聴いてみました。

日本人のトップを切って午前のセッションの3番目には牛田さんが演奏。

実にきめ細かく、練られて完成度が高い演奏でした。素晴らしいとしか言いようがなく心を射抜かれました。選んだピアノはスタインウェイ。

演奏したのは、ノクターン作品62−1、エチュード作品10-1、ワルツOp.42、バルカローレOp.60。

ノクターンはやや叙情性に傾いていたかと感じましたが、テーマがトリルで再現される部分は、この世のものとは思えぬ格別な美しさ。

エチュード10-1は、決して👀を見張るような速さではないテンポ設定で、しかし力強く、しかも精密を極めて弾き切りました。終始へ導くポリフォニックな音の強調も斬新で、1音たりともはずすこともなく弾き切ったのでした。

最後のバルカローレは、実によく練り上げられた演奏。隅々まで行き届き、しかも節度がある音楽作りで、どこを切り取ったとしても、バランスも響きも完璧。

順番こそ有利とは言えないポジションではありましたが、2次予選に進めることはまず間違いなく思えますし、こうなったらファイナルで協奏曲と幻想ポロネーズを聴けるのを祈るばかりです!

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。