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もう何と申しますか、PCを前に一人芝居というか、一人レクチャーコンサートと言うべきか。。。
5月11日(月)ついに前期開講です!
桐朋学園はZoom導入で、前期は遠隔レッスン、遠隔授業です。
すでにGWの間に仙川キャンパスにリハーサルをしに行きました。なるべく自分でできるように、でもまず最初はアシストを受けて、というところです。
当初、いきなりすべて自宅から自力で!と聞き、次から次へと手引書や説明書なるものが送られてきた時は、ひぇ~っと絶望的な気分にもなりましたが、その後、さすがに学校側も教員の切なる願いを聞いてくれたのでしょう。
リハーサル期間も設けてくれて、当初はアシストをするということになりました。
今年度前期の方式は3つあり、選択します。
1、Zoomリアルタイム双方向式、
2、Zoom録画収録方式 学生はオンデマンドで好きな時に見る。
3、演習問題をシラバスに掲載してやらせて、メールで受け取る。
私は迷うことなく、最初から1、リアルタイム双方向式を選択しました。
学生にとっても、私自身にとっても生活のリズムになるから、というのが大きな理由です。
もう一つの小声でないと言えない理由は。。。収録だとちょっと弾き間違えたり、滑舌が悪くなったら、もう録画し直ししなければではありませんか。大変すぎる!
ところがです。。。そう順調にはいかなかったのです。
前々日の夜11時前になって、教務課からメールが来て、第1回目は双方向授業ではなく、他の方式をとってもらいたいと。
教務課もこの変革で、どれほど大変でどれほどの労力を費やしているか、痛いほどわかりますし、後から聞けばあの時間にまだ学校の事務室で仕事をしていた、とのことですから、できるだけ負担はかけないよう、言われれば従うまでです。
それではと、動画収録にします。どちらにせよ、PC相手にやることには変わりないのですから、と気を取り直します。
11日(月)、調布キャンパスに行き、もともと授業をするはずの部屋を使って動画収録を行いました!
もろもろのセッティングの時間もあり、4時間かかりました。もうへとへと~。
大変でした。。。
今日のテーマは、『ショパンのピアニズムの起点その1 ~ショパンの革新的な指使い 』
3回分まとめた資料を作成して、すでにシラバスに掲載してあります。
まずはショパンのピアニズムについて、指使い、装飾音、フレージング、和声、版による違いとそれに伴う曲想の変化について、まだ見ぬ履修生60名弱に向けて発信していきます。
 
学生から早速反応もありましたし、それに支えられてやっていくことにしましょう!
考えてみれば。。
ショパンの時代に視点を移してみると、あの時代だってライフスタイルに変化はあったのです。
1825年、ショパン15歳の時に、つまりシューマンも15歳の時、リストは14歳の時、イギリスで初めて鉄道が開通。
ショパンは晩年ロンドンからエディンバラに行くのに、600kmの距離を12時間かけて行ったと、手紙に書いています。恐らく蒸気機関車と馬車を乗り継いだのでしょう。
生活のスピードにも大きな変化が現れていたはずです。
作曲や演奏に使った楽器にしても、次々発展改良されていき、鉄の梁がフレーム内に使われたイギリス式の音がよく鳴る楽器の登場で、ウィーン式アクションは押しやられ、慣れるとまた新しい楽器が登場する・・・の繰り返しだったと思われます。
いつの時代だって変化はあるものですよね!
楠原祥子
 
 
 

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