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何という幸運がめぐってきたのでしょうか。

辛いことあれば、幸せなこともある!

ウィーンフィルをサントリーホールで聴く!!!という指折りのシアワセ❤️ 生徒さんの伊凛ちゃんのママのご厚意で、ダイワハウスがスポンサーのクローズドのコンサートに伺わせて頂けたのでした。

しかし。。。

これは大変なことになった😅とも恐怖するのです。ウィーンフィルの凄さを知ってしまった私。マーヴェラスなライブサウンドを聴いてしまった私。離れられなくなりそうな予感。。。

今回の席はステージの後ろ、Pブロック。たいてい自分でチケットを買う時は、1階の普通席(と言っていいのでしょうか?)を取るので、この席は滅多に座ることがないのですが、ピアニストの身体の使い方がつぶさに見たいと思った時には、この後ろ席か、ステージ横の上の席を取ることも稀にあります。

でもね、今回わかったこと。P席は特等席です。まず指揮者とご対面できる!

今回はトゥーガン・ソヒエフの指揮を、身体の使い方、タクトの使い方、あえて指揮しない時の動作など、それはそれは事細かに見ることができました。

それから、ピアノの音がまったくオケのサウンドに埋もれず聴こえてくる。これもP席ならではかもしれない。普通席だとどうしてもオケのサウンドに埋もれてしまう部分がありますが、P席ではそれはないのです。どんな密やかなピアニシモでも、微かなつぶすら聴こえる。いえ、でもこれはピアニストがランランだからかしら。

それからそれから、管楽器打楽器郡と近いので、普通席だと弦楽器の後方から聴くことになるフルート、クラリネットやオーボエが見事にハモって聴こえてくる。これはやはりウィーンフィルの質の高さの証明。

まだあります。ティンパニーさんたち打楽器の打ち方もよーくわかるし、休みの間に膜に耳をつけて音調べをしているのもよくわかる。

それにしてもなんて魅力的なソヒエフ!軽やかな身のこなし。それぞれの楽器に指示を出しながら、弾いて欲しいように棒の先でなぞる。そして彼のタクトをトレースするように、オケの響きが生き物かのように動いていく。

そうよね、響きは生き物。数秒もすれば空間にとけて絶えてしまうのだから。

ウクライナへの侵攻が始まった時に、ソヒエフは音楽監督など全ての職を自ら一旦辞したのを覚えています。ずいぶん潔い人なのね、と思ったけれど、ようやく最近は活動を再開している。

ランランによるサンサーンスのピアノ協奏曲第2番!度肝を抜かれた感じ。音の魔術師か。どうしたらあんな響きを創りだすことができるのだろう。アルペッジョの集合体の膨らんだ響きが、上の反響グラスに反射し、響きの形を変えて戻ってくる。かと思えば、足元から這うように上がってくる轟音。

ランランのピアノが嫌いという友人たちもいて、その理由はわかる気がします。あらゆる点で、人間が受容する耳の感覚の許容範囲を超えてしまっているからに違いない。

でも私は嫌いと感じたことはこれまでにもなかったし、今回は好き嫌いの範疇ではなく、その度合いを超えて凄いと思う。楽器の特性を手中に完全に収めているのだから。

休憩後はブラームスの交響曲第1番。最初から最後まで圧倒されっぱなし。

ティンパニーの連打から始まり、意外に重々しさはなく、付点音符の弾むような良いリズムが次の楽想に繋いでいく。

前側から聴くと弦楽器の層が響きのバリアとなって聴こえてくるため、木管楽器の奏者たちの音は、弦楽器の響きに包み込まれて聴こえてくる。

うーん、なんて言ったらいいかしら。どら焼き。。。パンケーキに包まれたあんこ、では例えが悪すぎですね。重要なのはあんこだけれど、パンケーキで包まれてさらに味が引き立つ、という意味です。

とにかく、私が言いたいのは、後ろ側から聴くと、クラリネットやオーボエの奏者たちはオケマンではあるけれど、ソロ奏者の要素が弦楽器奏者よりずっと強いのだとわかると言うこと。そんなことわかってなかったのは私だけかしら。

そしてついにやってきた第4楽章!

そうです、誰もが待っているあのメロディー。ソフエフは、あのメロディーを出すまでを段階的に強調し、あのメロディに到達するまで、一つ一つの段階を浮き彫りにします。

ますます募るワクワク感。このあたりがソヒエフの才能なんだろうなぁと思う。

あのメロディーに進入した時には恍惚の境地。音楽が持つ力は計り知れないと思い知らされます。

心に栄養をたくさん頂いた夜でした。

そしてアンコールの2曲にも実は驚いたのでした!

2曲ともニューイヤーコンサートでお馴染みのワルツとポルカです。流麗に演奏されるのだろうと思っていたら、どうしてどうして、実は非常に骨太でゴツゴツ感が残るほど力強い響き。

その夜何に驚いたかって、一番の驚きはこのシュトラウスのワルツ『春の声』の力強さでした。

だから当然の如く、『トリッチ・トラッチ・ポルカ』となればさらに弾みがつき、骨太のリズムが音楽の輪郭を縁取るのでした。

ニューイヤーコンサートのメインとなる2曲をサントリーホールで聴けた‼️本当にシアワセな夜でした。

伊凛ちゃんのママ、おばあちゃま(お若いっ)、伊凛ちゃん、ワタクシ

もう一度言うのですが。。。音楽の力って本当に素晴らしい!枯れた泉のように疲れて乾いてしまった心❤️にも、みるみる潤いが満ちてくる。生命はまた力を取り戻し、希望を持てるのですね。

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