BLOG

ブログ

10月に入ってようやく人間らしい生活が送れるような気温になりました。うろこ雲も見られるようになって、空が高いのは気持ちがいいものですね。

10月2日カワイ表参道パウゼで、今年度の三善晃作品のセミナー3回シリーズが完了。田中貴子、武田真理各先生と講師を引き継いで、3回目の上級編を私が担当しました。

取り上げた曲はかなりの曲数になりました。

『海の日記帳』から「ソソソ・・・の 小烏賊たち」「手折られた 潮騒」「さよりっ子たちの 訪問」「水泡の おにごっこ」「波のアラベスク」の5曲。

『海の日記帳』は、沖縄の温かい海を泳ぐ魚たちや潮騒の音を、空想を交えて音で描き、中ではいちばん親しみが持てる曲集です。

『音の森』からは「しゃぼんだまのかいだん」「走れ、ミニ・カー」の2曲。しゃぼんだまの階段は全曲を通して2声と順次進行が主体になっていて、慣れてさえしまえば割と楽に弾けるようになります。

走れ、ミニ・カーは、タイトルから受ける印象と曲の難易度がかけ離れています。早い話、とても難しい曲です。でもラッタタッタというリズムが、あちこちで方向転換しながらも走り続けるミニ・カーを表した爽快な曲。これからも折にふれて弾いていきたいです。

『音の栞・音の栞Ⅱ』からは、「シシリエンヌ」「バガテル」「山は雪、里は花」「スケート変奏曲」「スクリアビン風ポエム1」を取り上げました。

こちらは大人のための小品集で、ずっと味わいが深いです。シシリエンヌ、山は雪 里は花など、情景を音で描くにとどまらず、そこに込められた深い情感を描き出すことで弾く意味が見つかる作品です。

「音の栞」はまだ馴染みが薄いですが、本物を追求しようとするピアニストにはぜひ弾いて頂きたい曲集です。

田中先生、武田先生、私と全3回を行なってきて、いよいよ見えた結論はと言えば!

三善晃は難しい、でもそれでいいのだ、それがMiyoshiなのだ!

でした😤

ご来場の皆様、またカワイのスタッフの方々にも御礼を申し上げます。以前の担当の藤木さん、亀田さんも応援にいらして下さってとても嬉しかったです!

みんなで記念写真!

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。