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『小林仁の眼差し 〜ショパンマズルカの場合』を聴かせて頂きました。8月23日(水)東京文化会館小ホール

マズルカ、私も現在取組中です。CD録音の前半が完了し、10月には後半の録音が待っています。

さてこのコンサート、作品番号がついている43曲と、ポーランド国立版の整理番号WNの8曲、合計51曲が一晩で演奏されました。

それもピアニスト一人が1曲ずつ。小林先生の教え子である粒揃いのピアニスト51名‼️による演奏でした。

ステージ上には2台ピアノの演奏会のように2台のフルコンが並び、一つの作品番号の4曲、或いは3曲はひとまとめに弾いていく工夫がされていました。それでも1曲終わると一人ずつに拍手は入りました。

シンプルなドレスをまとった出演者が多く、ドレスのステキなセンスも思わず見惚れてしまったワタクシ。

それにしても。。。

これこそは小林先生の長年にわたる研究と芸大での指導の結実で、そうそう誰でもできることではありません。そのお力と自由闊達なお人柄によるものと尊敬!の一言に尽きます。

きら星のごとき51名のピアニストがそれぞれ心を注ぎ込んで演奏を進め、こんなに楽しめたコンサートは初めて。それぞれ10人10色(小林先生のお言葉)のマズルカでした。

マズルカとはこうでなければ……といった定型や目に見えない縛りから解放されて、音楽として極上の美しさなのだということも知りました。

最後に小林先生がご挨拶に立たれ、ちょっとだけ照れくさそうに、「短くほんの一言挨拶を」と。まもなく卒寿でご高齢になられたのに、それを少しも感じさせない滑舌のよさです。

先生がショパン国際コンクールに出場されたのは1960年、ポリーニが優勝でした。ルービンシュタインが特別審査員、ベネデッティ・ミケランジェリも審査員だった記念すべきコンクールでもあります。

以前先生にそのお話を聞いた時、私は失礼にも「その頃はお船でヨーロッパまで渡航されたのですか?」とお聞きしたら、「いや、もう✈️飛行機はあったよ」と。ちょっと笑えました。

小林先生からご招待のお心遣いも頂戴し、こんな貴重なコンサートを聴く機会にも恵まれて、先生と51名のピアニストの皆様に心からの👏👏をお送りいたします。

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