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25日朝は6時起き。✈️飛行機で秋田に向かいます。

東京もこの日温度は少し下がりましたが、それでも大したことはない範囲。

羽田空港のカウンターで、「本日秋田空港は雪で、着陸できない場合は東京に引き返すことをご了承ください」と言われて、えっ?!それは困ります、と思ったものの仕方ありません。

秋田市の主催の先生と、林秀光門下の後輩から「❄️で吹雪いていますが、最初の便は無事着陸していますから大丈夫です」と連絡が入り、それなら大丈夫そうだと一安心です。

無事秋田空港に着陸。雪景色が広がっています。

😨寒いです!ダウンコート着ていても寒い。

大体今日は二つ忘れ物をしています。まずiPadとプロジェクターを繋ぐアダプターを忘れたことに途中で気がつき、慌てましたが、これは主催の先生がネット機器に明るい方で、同じものをお持ちだとわかっていたので、すぐに連絡してお借りするよう依頼。

手袋も忘れました。でも足の裏にはしっかりホッカイロ貼ったし、何とかなるでしょう。

秋田といえば、角館や乳頭温泉郷には旅行で行きましたが、秋田市は初めて来ました。秋田こまちに代表される米どころ。お酒好きならきっとたまらないほど美味しい日本酒がありそう。比内地鶏、きりたんぽも秋田名物ですね。

いやしかし、そんな呑気なことは考えていられません。空港からすぐにバスで市内に向かいます。途中は一面雪景色でかなり吹雪いていて、東北の冬の厳しさを垣間見る思いでした。

主催者の近藤美穂子先生にお迎え頂いて、秋田アトリオンホールに到着。林門下の山崎さんも来てくれて久々の再会!

すぐにホールで打ち合わせと、ステージ設定に入り、ピアノを中心にして、画像も大きく映し出されるようにプロジェクターなど位置設定して、ピアノの練習に入ります。

あっという間に開演時間がきてセミナー開始。

今回も10月5日から15日までワルシャワで開催された、第2回ピリオド楽器ショパン国際コンクールのミニミニダイジェスト版を最初に取り入れました。

ショパンの時代に聞かれたであろう音を聴く。当時、まだ発展途上の段階にあったピアノは一台一台が違う音色を持ち、グラーフ、ブフホルツ、エラール、プレイエル、ブロードウッドのどれもが、現代の楽器と違った味わい深い音色を持っていました。

また演奏法も、現在よりも自由度が高く、最初の音を弾く前にタリラリラリーン〜とその調のアルペジオを弾き試しするとか、フレーズの繰り返しには即興的な変奏をするとか、それこそコンクールの出場者の中には、曲と曲の間を自分の即興で繋ぐ人もいました。

コンクールについて紹介して滑り出しは良好です。私のiPadも上手く機能してくれているし、今回もかなり頑張ってKeynoteで70枚のスライドを作成してあったし、スライドからYouTubeに飛ぶ術も覚えたので、ワルシャワのコンクールの演奏をそのままお見せすることもできました。

そして本題へ。

遺作のポロネーズを3曲。ショパンが7歳の時に作曲した2曲。11歳で作曲した1曲。7歳にしてすでに非常に整理された調性感覚を持っていたこと、4オクターブ半にわたる音響の構築が美しい響きをもたらすことをすでに知っていたこと、など演奏しながら解説を加えていきました。

続いてノクターン、マズルカ、ワルツと進めていきました!

みなさん熱心に聞いてくださり、質問もずいぶん出ました。

『音響の構築』についてのアプローチは初めてでした、と言ってくださった方がいました。音響はショパンが作曲する上でもっとも考え抜いたであろう要素で、書法も含めてもっとも重要視したはずです。演奏にも指導にも大いに生かして頂けると思います。

林秀光先生に少しの期間師事されていた、桐朋卒の前田さんも熱心に聴いてくださいました。ピリオド楽器コンクールでの、曲と曲の間を繋ぐ即興的なプロローグは初めて聴きました、とのこと。

さて、夜は美味しい比内地鶏やハタハタ、そして稲庭うどん!!←美味しかったです、を食べました!

この稲庭うどんの艶!つゆもごまだれと蕎麦つゆと2味
比内地鶏の塩焼き!ホント、美味。それとハタハタ。

翌日は同じアトリオンホールで、「秋田蕗のとうステーション」主催のステップでした。地元のピアノ学習者の演奏を聴き、私たち3名がアドバイザーとして、講評を書いて行きます。

全体的に少し音楽が硬いかしら。。。という印象を持ちました。東北の方々はお世辞やおべんちゃらを言わず、打ち解けるまでに時間がかかるけれど、一旦仲良くなれば長く付き合う気質を一般的にお持ちだと感じていました。それがそのまま演奏にも通ずるように思います。

フレージングにもう少しまとまりや滑らかさが欲しいな、と思うことも多かったです。

またピアノ椅子に座るやいなや鍵盤に手を置いて、なんの準備もなく突然弾き始めるチビちゃんも多くいました。弾く前に拍子を感じ、最初のメロディを心の中で歌う。。。無音の世界から音の世界へ入るにはそういう準備が必要なはず。

もっと多かったのは、一つの曲が終わると、次の曲はまったく違う曲なのに、手を膝に下ろすこともなく、数秒も待たずして、もう次の曲を弾いている!

講評中!

秋田でのステップ!気質の違いも感じたりしつつ、とても温かく迎えてくださって、嬉しい秋田滞在でした。

主催の近藤美穂子先生はじめ、ご来場の皆様にも御礼申し上げます。

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