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ベンガは8月19日(火)夜、旅立って行きました。あの小さな体は🌏地球の大気に還っていき、骨は家に戻ってきました。15歳でした。綺麗なクリスタルがついたケースに分骨して、これからはどこへ行くにも一緒。これまではいつもお留守番だったものね。

今日でちょうど1週間。撃沈して泣き暮した日々でしたけど、もう立ち直ることにしましょう。ベンガだって私が悲しんでばかりではイヤよね。

ベンガは人気者だったので、綺麗なフラワーアレンジとみすず飴!!もお供えに頂きました。ゼッタイ喜んでいるぞ。。。(いちばん喜んでいるのは飼い主だというハナシも・•🧡)

自宅に来る生徒さんたちは、レッスンどころかベンガを追いかけて撫で撫でするのに夢中でした。

とそこへ、懇意にしているフラワーショップから📞が入りました。

「外山動物病院からお供えのお花のご注文を頂いたので、お届けにあがります」「えーーーっ、ホントですか。それはまたなんてご丁寧に」

庭で遊ぶのが大好きだったベンガ。今はお花とみすず飴に囲まれて幸せです。

その後ベンガはさらにプレゼントを頂きました。淡い色合いがきれいなフラワーアレンジや、速達のお手紙、最後の頃急に好きになったジュレタイプのパウチもです。さぞ喜んでいることでしょう。

わぁ、今度は将希くんと美幸ちゃんの兄妹が、ベンガにとレッスンの時にお花をプレゼントしてくれました。将希くんは、まだベンガが若かった頃をよく覚えていて、その頃にベンガに宛てて手紙を書いてくれたのでした。ありがとう🐱

ベンガの闘病のことをお話しましょう。

ずっと病気らしい病気をしたこともなかったのに、7月に入ってすぐのこと。。。。

あれ??息が荒いな。。。と感じたのです。抱き上げてから椅子におろしたら、お腹の部分が、ものすごく大きく呼吸と共に膨らんだり縮んだりするのを見て、これはただ事ではない、と直感しました。

夕方かかりつけの岡本動物病院に行ったら、先生が青ざめた顔で

「レントゲン画像見てください。肺の周りが真っ白です。胸水が溜まっていますね」

「そうなのですか。。。」

「胸水が溜まるというのは、猫の場合非常に深刻です」

「えっ?!」

そうして胸水を抜こうと努力して下さったのですが、ほんの10cc程度しか抜けず、診療時間の長い設備の整った病院を紹介して下さり、その足ですぐに外山動物病院に駆け込みました。

検査で心筋症であることがわかりました。心臓の筋肉が通常6mm程度なのが8mm以上になっていて、ポンプの役目をはたせず、血液を送るのが難しい状態になっていました。

それでも、まずは胸水を抜いて、それで当面大丈夫であれば、薬は生涯必要だけれども1年でも2年でも生きる猫はいますよ、という先生の言葉に少し安堵したのでした。

ところが。。。

その2日後には、また胸水が溜まってしまいました。

これは心臓病だけではない、腫瘍がある、つまり癌の可能性を疑った方がよい。ということで、胸水を病理検査にまわすことになりました。

結果が出るまでには時間を要しましたが、帰ってきた結果は、先生の予測通り、「腫瘍ありの可能性が高い」でした。

病院の酸素室に入ったベンガは、その中にいれば苦しくはなさそうでした。酸素室のベンガは可愛らしく、心から愛おしかったです。

しかし。。。

私は暗澹たる気持ちに襲われていました。こんなベンガを置いて、ポーランド🇵🇱と、マカオ🇲🇴と、名古屋に行かなければならなかったのです。どれも大切な仕事でキャンセルは考えられませんでした。

ポーランドでは『第30回ショパン国際ピアノ音楽祭 〜夏をショパンと〜』で演奏し、マカオと名古屋ではコンクールの審査をし、どの旅行も充実していましたが、今回はすべて予定を前倒しにして帰国しました。もう渡航先でも気が気ではなかったのです。

そのたび、ベンガは頑張って私を待っていてくれました。その間ありがたいことに、べんがのお世話を松さんが引き受けてくれて、朝と夕方と薬を飲ませに来てくれていました。ただただその気持ちに感謝です。

薬を飲ませるのに格闘した様子でしたが、でも、そのおかげで3度までも待っていてくれました。途中で送ってくれた写真を見て、だんだん痩せていく姿に胸が締め付けられる思いでした。

それでもいい。生きてくれていれば。。。。

少しずつその時が近づいてきているのはわかっていたけれど、たくさんの喜びを共にしてきたベンガと、その生涯の最後の時間を、どうしてもできるだけ一緒に過ごしたいと思いました。

最後の診療の日のことです。体重は元々5.3kgくらいあったのが、4kgを切って3,7kgにまで減っていました。後ろ足も体も細くなって、後ろ足は歩くのもおぼつかない時がありました。

もう呼吸もかなり苦しそうでした。でも点滴を入れれば少し元気も出るかなと思ったのです。ただ点滴を入れすぎると血液が薄まってしまうので、血液検査をして現状がわかってから対処しましょう、ということになり、先生がベンガの足先から血を注射器で抜こうとしたところ、とても嫌がって、ものすごく苦しそうになり、口を開けてゼーゼー呼吸を始めました。

それを見た私は、もうここまでにしなければいけない、ここまでにしようと心を決めました。

ベンガの体はまた地球の大気に還っていくだけなのですもの、自然にその時を迎えさせてあげようと。。。

そしてベンガは、翌日2025年8月19日夜に闘病を終えました。

荼毘にふした時、地球の大気に還っていく煙を見送りました。ベンガが母の懐に再び抱かれていくようでした。

そしてもっと大きく言えば、永遠に宇宙の一部となったベンガの存在を、これからもいつも感じることができて、その感覚はやっと私に深い安堵を与えてくれました。

ベンガ、だからこれからも一緒よ。❤️

外山先生は懸命に治療にあたって下さり、胸水を2、3日に一回ずつ抜いて、ステロイドも含めて適切に薬も処方して下さいました。おかげさまで、ベンガは頑張ることができて感謝の一語に尽きます。

それに。。。!ベンガは外山動物病院では♡性格がいいにゃんこちゃん♡と評判でした。「治療を嫌がるんだけど、絶対怒らない!」とは外山先生の弁。

岡本先生も外山先生をご紹介下さって、適切な判断をありがとうございます。

ベンガとの幸せな日々を心に大切にしまって生きていきましょう。

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